安全な職場で、安定した経営を行い、
お客様と従業員に安心を実現する。
皆様、まいどこんにちは、社長の竹林 泰治(たけばやし たいじ)です。
当社は創業以来、『安全な職場で、安定した経営を行い、お客様と従業員に安心を実現する』経営方針の下、『お客様から信頼される価値あるコイルセンター』を目指してまいりました。皆様から長年にわたり頂戴しているご愛顧に心より感謝申し上げます。
さて、本年1月1日の能登半島地震に際しましては、弊社加賀工場、富山第一工場、富山第二工場において大きな揺れを経験しましたが、幸いにも社員、ご家族全員被災なく無事でした。また建物、設備、製品などにも被害はなく、本年初日の1月5日より通常稼働しております。ご心配下さいました皆様に感謝とご報告を申し上げます。
一方、深刻な被害を受け、2ヶ月経った今でも不自由な生活を余儀なくされている方が多くいらっしゃいます。心よりお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、一刻も早い復旧と復興を心より祈念しております。微力ながら、石川県に1千万円、富山県に5百万円の義援金を寄付いたしました。
この度の地震を経験し、1995年の阪神・淡路大震災と2011年の東日本大震災の記憶が蘇り、改めて災害の恐ろしさと、起きた際にBCPに基づく適切な行動の重要さを思い知らされました。南海トラフなど大天災が起きると言われていますので、気を引き締めて対応してまいる所存です。
2013年の滋賀メガソーラー発電所新設以降、2023年10月期末までに総額130億円超の大規模設備投資を毎年継続実施してまいりましたが、いずれも安全性向上、生産性向上、人手不足を見据えた自動化・省人化を目的とし、かつ6工場いずれかが被災しても他工場でカバーできる体制、すなわちBCPに基づく投資であります。有事の際にもお客様や鉄鋼メーカー様にご迷惑をかけることのないよう、鋼材サプライチェーンの一端を担う立場から我国製造業、経済を支えてまいる所存です。今期も30億円超の投資を実行中で、現中期経営計画において定めたミッションを果たしてまいります。
今第64期も3分の1が経過しました。国内外様々な要因から決して需要は芳しくないものの、人手不足とデフレからの完全脱却のための賃上げ、「2024年運送問題」、海外鉄鋼原料高騰などのコスト高を背景に再び鋼材価格上昇が見込まれます。厳しい課題ですが、お客様と共に適切な事業環境整備を目指してまいります。
「2024年運送問題」につきましては、前記した弊社の全国6工場の拠点活用と子会社福栄物流株式会社を通じた全国を網羅する物流ネットワークにより克服してまいります。
そして、短期的な景気変動や環境変化に左右されることなく常に中長期的視野から必要なリソースを充実させ、営業、生産、物流、コーポレート、全てのプロセスにおいて一層優位な競争力を発揮し、業容拡大と新たな分野への挑戦を行ってまいります。いかなる状況においても「福栄に注文すれば必ず希望通りに、安定して材料が届く」という材料屋の原点である機能を果たし、ご安心をお客様にお届けいたします。
役職員一同、常に謙虚に感謝の気持ちを忘れず、「福栄さん、ありがとう」というおことばを励みに努力してまいりますので、今後とも格別のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
2024年3月1日